キング・クリムゾン：５０代以上の方のための洋楽青春音楽グラフィティ：SSブログ

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「２１世紀の精神異常者」で大好きになったキング・クリムゾン　 [キング・クリムゾン]

中学生の頃にビートルズ世代ではなかったのですが、ビートルズとローリング・ストーンズを主に聴いていた私がお小遣いを貯めてやっとの思いで買ったのがこちらの「クリムゾン・キングの宮殿」でした。

⇒クリムゾン・キングの宮殿

ビートルズやストーンズを聴くと言っても、おもちゃのような安っぽい卓上ステレオの前に、お粗末極まりないラジカセを置いて録音したものを聴いていました。＾＾；

レコードからラジカセに録音するのが大変で、大変で・・・・・。

ただでさえ音質が悪いステレオの前でボリュームをいっぱいに上げて録音しないといけないこともあり、すでに他界した父親から「やかましい！！」と、怒鳴られていたことを思い出します。

雑音が入らぬように息を止めて静かに録音している時に限って、母親が部屋に乱入して「ご飯、何時に食べる？？」などと言うものだから、その声までも録音されてしまうのです。＾＾；

録音が台無し！！（涙）

高校生になってヘッドホンを初めて買ったときは、ガンガン聴けることに本当に喜びを感じたものでした。

今思えば、ボロなステレオ、ボロなラジカセ、ボロなヘッドホンと僅かなLPレコードとカセットテープが宝物でした。

どうしてキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」を知ったかのかと言うと、友達の兄貴さんからの口コミだったんです。

「ビルボード誌でビートルズのアビーロードを抜くアルバムが発売されたらしい」とのことでしたが、ビートルズのアビーロードは良く聴いて知っていましたが、「ビルボード誌？？」と言う具合でした。＾＾；

でもって、貯金をはたいて握り締めて、強面のおじさんがいる近所のレコード屋さんに行ったのです。

中学生の頃の１ヶ月の小遣いは１０００円ぐらいだったので、当時２５００円もするLPレコードは飲まず食わずで小遣いを貯めても、３ヶ月も辛抱せねばならない高価なものでした。

なので、LPレコードにキズがつかないように宝物のように扱っていたんです。

ターンテーブルにLPレコードを静かに乗せて、レコード針を下ろすときは息を止めて緊張したものです。

そんなこんなで買った「クリムゾン・キングの宮殿」は予想以上というか期待以上で、このアルバムがきっかけで一気にプログレッシブ・ロック（プログレ）にはまり込んでいくことになったのです。

中でも「２１世紀の精神異常者」が大好きで、毎日のように聴いた記憶があります。

さて、当時から「２１世紀の精神異常者」と言うほどの異常な曲でもなんでもなく、もっぱらビル・ブラットフォードのドラムが好きで連日のように聴いていました。＾＾；

ライナーノーツも何度読んだか分りませんし、FMラジオの番組の本なども買い込んで、ラジオの音源を録音したりもしました。

その後、エマーソン・レイク＆パーマーやピンク・フロイド、イエス・・・とプログレを聴くきっかけとなったのは言うまでもありません。